アメリカのオーラルケア事情 | 高い技術力のある歯科技工所をお探しなら

はじめまして。歯科関連のコラムを担当することになりましたMiiと申します。
私は2019年ごろに渡米し、はやいもので6年が経ちました。アメリカは歯科治療や予防、オーラルケアの分野で最先端をいく国の一つです。そこで、私が住んでいるアメリカでの歯科関連の情報を、タイムリーに毎月お届けできたらと思っております。

今回のテーマは「口腔内のプロバイオティクス」を取り上げたいと思います。プロバイオティクスというと整腸剤のイメージですが、口内環境を整えるのにも効果があることをご存じでしたか？

何か面白いデンタルネタはないかとAmazonを眺めていたところ、口臭ケア用のサプリメントが数多く販売されていることに気づきました。アメリカはサプリ大国とも言われ、年間約300億ドルもの金額をアメリカ人はサプリメントに使っていると言われています。
Amazonで「口臭サプリ」、英語で「オーラル　プロバイオティクス」と検索すると、何種類もの商品がヒットします。

プロバイオティクスとは、腸内環境を整える整腸剤と同じように、体内の良い菌（常在菌）を増やし、健康をサポートするものです。口腔用のプロバイオティクスも同様に、善玉菌を補給することで口内環境の改善を目指します。

これらのサプリメントの主な成分は、大きくわけて以下に分類されます。

1. ラクトバシラス属乳酸菌（Lactobacillus）
- 虫歯の予防
- 歯茎の炎症や出血の軽減
-口内環境のバランスをサポート

2. 唾液連鎖球菌K12（BLIS K12）・BLIS M18
- 口臭の原因となるバクテリアの抑制
- 喉の痛みを引き起こすバクテリアの抑制
- 歯の表面にバリアを作り、害を及ぼす細菌の増殖を防ぐ

口内プロバイオティクスは、口内で効果を発揮するために 舐めるタイプ（ドロップ）または 噛み砕くタイプで摂取するものが一般的のようです。

腸内環境が健康維持に深く関わっているのと同じように、口内環境もまた全身の健康に影響を与えることが分かっています。口内の常在菌バランスは 年齢や健康状態、生活習慣によって乱れることが考えられるので、適切なケアが必要なのだと感じました。
そのために定期的な歯科検診を受けることはもちろん、日々のケアの一環としてプロバイオティクスを取り入れることで、くすりに頼るだけではなく、できるだけ自然な形で菌のバランスを整えることができれば理想的ですよね。

次回以降に、実際にamazonの口コミ評価高めのサプリを試してみたレビューをお届けしたいと思います。 それではまた！